患者様の「咬める」を高いレベルで実現する技工物

榊原デンタルラボの会社情報

理想の咬み合わせを実現するために欠かせない要素は大きく2つ、「高度な補綴技術」と「優れた材料の活用」です。こちらのページでは、東京都目黒区の歯科技工所「榊原デンタルラボ」が取り扱っている主な歯科技工物をご紹介します。

ジルコニア

ジルコニア
世界の潮流となりつつある新素材

世界の歯科診療を見てみると、ヨーロッパでは30~35%のラボでジルコニア補綴を採用。アメリカでは87%のラボでジルコニア補綴を実施しており、すでにメタルボンドをしのぐ利用率となっています。それだけジルコニアはファインセラミックスの中でも物性に優れ、歯科材料として適していることがわかります。その点、日本はまだ「ジルコニア黎明期」ともいえる状態で、普及拡大の余地を多く残しています。では、これまでのメタル素材とはどう違うのでしょうか? そして今後の歯科治療にどのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?

咬み合う歯の摩耗度が天然歯の2分の1(ジルコニア咬合面の場合)

硬度に優れるジルコニアだけに、使うと対合歯が摩耗するといったリスクはないのか──という懸念を抱く先生も少なくありません。しかし、対合歯を摩耗させる主な要因は「硬さ」というよりは「表面の粗さ」です。ジルコニアは超微粒子の結晶で表面は非常に滑沢なので、咬み合う歯を痛めません。チューリッヒ大学のテストでは、研磨済みジルコニアの対合歯の摩耗度が天然歯の約2分の1であることが証明されています。

唯一の弱点を考慮して上手に使う

硬くて丈夫、しかも金属アレルギーとも無縁。まさに理想的とも言えるジルコニアですが、色味が真っ白で透明感を欠いたソリッドな見た目になる点が唯一の欠点です。榊原デンタルラボでは、通常は着色を施さない無垢の状態でご納品していますが、ご要望に応じてジルカラーでの着色も承っています。ただし着色した場合でも、素材の性質上、天然歯やセラミックと比較するとやや透明感に欠け、乳白色に仕上がります。

また、本来ジルカラーは均一な厚みを持つコーピングに着色するためのもので、厚みの不均一なクラウンでは再現性に問題が生じます。このようにパールクラウンでは正確な色調再現が困難なため、当技工所では色調の再製は行っておりません。一般的にジルコニア素材は上顎臼歯部など審美性を要求されない部位や咬合力が必要とする部位などに、メタルクラウンの替わりとして使用します。

AGC(ガルバノシステム)

AGC(ガルバノシステム)

電鋳法(エレクトロフォーミング)という電気の力によって純金の補綴物を製作する、最も安全で経済的かつ信頼性の高いシステムがAGC(ガルバノシステム)です。1986年にはすでに臨床で使用されており、歯科補綴分野では実績のある技術として確立されています。このAGCには、下記のような特色があります。

歯科技工分野の標準手法として確立

AGCで製作されたセラミッククラウンは、審美性、マージン精度、生体親和性などに優れており、現在では歯科技工分野の標準手法のひとつとして広く活用されています。

AGCの特色

審美性、生体親和性、マージン精度に優れている
0.2~0.3mmの均一な厚みを実現できる
酸化しないためブラックマージンが生じない
ワックスアップや埋没、鋳造がスピーディーで低コスト
高精度の適合が得られる
金属にもかかわらず金属アレルギーが生じない
耐久性が非常に高い
卓越した審美性は他の追随を許さない

さまざまな美点を持つAGCですが、なかでも審美性については他の選択肢を圧倒的に凌駕しています。また純金が光をほどよく散乱させるため、他のシステムにはないやわらかな色調となり、歯肉と歯の境目が明るくなって美しい仕上がりとなります。

広範な適応症例

適応範囲が広いのもAGCの特長です。インプラントの上部構造やブリッジなど、さまざまな部位に活用できます。

AGCの適応例
インプラント上部構造 メタルボンドのコーピング ブリッジ
ダブルクラウン 金属床 バー構造
インレー オンレー クラウン

W重合システム

W重合システム

レジンは重合変形が大きいと言われており、変形していないと重合されていないと言われるほどです。榊原デンタルラボでは、この重合変形をできるだけ少なくする作製方法を行っています。具体的には加圧注入器で常温重合で行っており、埋没、流蝋して加圧注入し重合しますが、粘膜面にスペースをあけて重合まで行います。そのスペースにもう一度レジンを注入して、重合及び製作するようにしています。

変形は0ではありませんが、一度変形して重合を終わらせたレンジン床に薄いスペースでレジンを再度注入します。そのため変形したところをしベースしていることになりますので、変形はかなり軽減されています。

e-max

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金属焼き付けポーセレン

金属焼き付けポーセレン

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